Text copied!
CopyCompare
新改訳新約聖書(1965年版) - ルカの福音書 - ルカの福音書 1

ルカの福音書 1:24-62

Help us?
Click on verse(s) to share them!
24その後、妻エリサベツはみごもり、五か月の間引きこもって、こう言った。
25「主は、人中で私の恥を取り除こうと心にかけられ、今、私をこのようにしてくださいました。」
26ところで、その六か月目に、御使いガブリエルが、神から遣わされてガリラヤのナザレという町のひとりの処女のところに来た。
27この処女は、ダビデの家系のヨセフという人のいいなずけで、名をマリヤといった。
28御使いは、はいって来ると、マリヤに言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」
29しかし、マリヤはこのことばに、ひどくとまどって、これはいったい何のあいさつかと考え込んだ。
30すると御使いが言った。「こわがることはない。マリヤ。あなたは神から恵みを受けたのです。
31ご覧なさい。あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。
32その子はすぐれた者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また、神である主は彼にその父ダビデの王位をお与えになります。
33彼はとこしえにヤコブの家を治め、その国は終わることがありません。」
34そこで、マリヤは御使いに言った。「どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。」
35御使いは答えて言った。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれます。
36ご覧なさい。あなたの親類のエリサベツも、あの年になって男の子を宿しています。不妊の女といわれていた人なのに、今はもう六か月です。
37神にとって不可能なことは一つもありません。」
38マリヤは言った。「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」こうして御使いは彼女から去って行った。
39そのころ、マリヤは立って、山地にあるユダの町に急いだ。
40そしてザカリヤの家に行って、エリサベツにあいさつした。
41エリサベツがマリヤのあいさつを聞いたとき、子が胎内でおどり、エリサベツは聖霊に満たされた。
42そして大声をあげて言った。「あなたは女の中の祝福された方。あなたの胎の実も祝福されています。
43私の主の母が私のところに来られるとは、何ということでしょう。
44ほんとうに、あなたのあいさつの声が私の耳にはいったとき、私の胎内で子どもが喜んでおどりました。
45主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう。」
46マリヤは言った。 「わがたましいは主をあがめ、
47わが霊は、わが救い主なる神を喜びたたえます。
48主はこの卑しいはしために 目を留めてくださったからです。 ほんとうに、これから後、どの時代の人々も、 私をしあわせ者と思うでしょう。
49力ある方が、 私に大きなことをしてくださいました。 その御名はきよく、
50そのあわれみは、主を恐れかしこむ者に、 代々にわたって及びます。
51主は、御腕をもって力強いわざをなし、 心の思いの高ぶっている者を追い散らし、
52権力ある者を王位から引き降ろされます。 低い者を高く引き上げ、
53飢えた者を良いもので満ち足らせ、 富む者を何も持たせないで追い返されました。
54主はそのあわれみをいつまでも忘れないで、 そのしもべイスラエルをお助けになりました。
55私たちの先祖たち、アブラハムとその子孫に 語られたとおりです。」
56マリヤは三か月ほどエリサベツと暮らして、家に帰った。
57さて月が満ちて、エリサベツは男の子を産んだ。
58近所の人々や親族は、主がエリサベツに大きなあわれみをおかけになったと聞いて、彼女とともに喜んだ。
59さて八日目に、人々は幼子に割礼するためにやって来て、幼子を父の名にちなんでザカリヤと名づけようとしたが、
60母は答えて、「いいえ、そうではなくて、ヨハネという名にしなければなりません。」と言った。
61彼らは彼女に、「あなたの親族にはそのような名の人はひとりもいません。」と言った。
62そして、身振りで父親に合図して、幼子に何という名をつけるつもりかと尋ねた。

Read ルカの福音書 1ルカの福音書 1
Compare ルカの福音書 1:24-62ルカの福音書 1:24-62