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新改訳新約聖書(1965年版) - ルカの福音書 - ルカの福音書 2

ルカの福音書 2:13-44

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13すると、たちまち、その御使いといっしょに、多くの天の軍勢が現われて、神を賛美して言った。
14「いと高き所に、栄光が、神にあるように。 地の上に、平和が、 御心にかなう人々にあるように。」
15御使いたちが彼らを離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは互いに話し合った。「さあ、ベツレヘムに行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見て来よう。」
16そして急いで行って、マリヤとヨセフと、飼葉おけに寝ておられるみどりごとを捜し当てた。
17それを見たとき、羊飼いたちは、この幼子について告げられたことを知らせた。
18それを聞いた人たちはみな、羊飼いの話したことに驚いた。
19しかしマリヤは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。
20羊飼いたちは、見聞きしたことが、全部御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
21八日が満ちて幼子に割礼を施す日となり、幼子はイエスという名で呼ばれることになった。胎内に宿る前に御使いがつけた名である。
22さて、モーセの律法による彼らのきよめの期間が満ちたとき、両親は幼子を主にささげるために、エルサレムへ連れて行った。
23――それは、主の律法に「母の胎を開く男子の初子は、すべて、主に聖別された者、と呼ばれなければならない。」と書いてあるとおりであった。――
24また、主の律法に「山ばと一つがい、または、家ばとのひな二羽。」と定められたところに従って犠牲をささげるためであった。
25そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい、敬虔な人で、イスラエルの慰められることを待ち望んでいた。聖霊が彼の上にとどまっておられた。
26また、主のキリストを見るまでは、決して死なないと、聖霊のお告げを受けていた。
27彼が御霊に感じて宮にはいると、幼子イエスを連れた両親が、その子のために律法の慣習を守るために、はいって来た。
28すると、シメオンは幼子を腕に抱き、神をほめたたえて言った。
29「主よ。今こそあなたは、あなたのしもべを、 みことばどおり、安らかに去らせてくださいます。
30私の目があなたの御救いを見たからです。
31御救いはあなたが 万民の前に備えられたもので、
32異邦人を照らす啓示の光、 御民イスラエルの光栄です。」
33父と母は、幼子についていろいろ語られる事に驚いた。
34また、シメオンは両親を祝福し、母マリヤに言った。「ご覧なさい。この子は、イスラエルの多くの人が倒れ、また、立ち上がるために定められ、また、反対を受けるしるしとして定められています。
35剣があなたの心さえも刺し貫くでしょう。それは多くの人の心の思いが現われるためです。」
36また、アセル族のパヌエルの娘で女預言者のアンナという人がいた。この人は非常に年をとっていた。処女の時代のあと七年間、夫とともに住み、
37その後やもめになり、八十四歳になっていた。そして宮を離れず、夜も昼も、断食と祈りをもって神に仕えていた。
38ちょうどこのとき、彼女もそこにいて、神に感謝をささげ、そして、エルサレムの贖いを待ち望んでいるすべての人々に、この幼子のことを語った。
39さて、彼らは主の律法による定めをすべて果たしたので、ガリラヤの自分たちの町ナザレに帰った。
40幼子は成長し、強くなり、知恵に満ちて行った。神の恵みがその上にあった。
41さて、イエスの両親は、過越の祭りには毎年エルサレムに行った。
42イエスが十二歳になられたときも、両親は祭りの慣習に従って都へ上り、
43祭りの期間を過ごしてから、帰路についたが、少年イエスはエルサレムにとどまっておられた。両親はそれに気づかなかった。
44イエスが一行の中にいるものと思って、一日の道のりを行った。それから、親族や知人の中を捜し回ったが、

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