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新改訳新約聖書(1965年版) - 使徒の働き - 使徒の働き 8

使徒の働き 8:18-34

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18使徒たちが手を置くと聖霊が与えられるのを見たシモンは、使徒たちのところに金を持って来て、
19「私が手を置いた者がだれでも聖霊を受けられるように、この権威を私にも下さい。」と言った。
20ペテロは彼に向かって言った。「あなたの金は、あなたとともに滅びるがよい。あなたは金で神の賜物を手に入れようと思っているからです。
21あなたは、このことについては何の関係もないし、それにあずかることもできません。あなたの心が神の前に正しくないからです。
22だから、この悪事を悔い改めて、主に祈りなさい。あるいは、心に抱いた思いが赦されるかもしれません。
23あなたはまだ苦い胆汁と不義のきずなの中にいることが、私にはよくわかっています。」
24シモンは答えて言った。「あなたがたの言われた事が何も私に起こらないように、私のために主に祈ってください。」
25このようにして、使徒たちはおごそかにあかしをし、また主のことばを語って後、エルサレムへの帰途につき、サマリヤ人の多くの村でも福音を宣べ伝えた。
26ところが、主の使いがピリポに向かってこう言った。「立って南へ行き、エルサレムからガザに下る道に出なさい。」(このガザは今、荒れ果てている。)
27そこで、彼は立って出かけた。すると、そこに、エチオピヤ人の女王カンダケの高官で、女王の財産全部を管理していた宦官のエチオピヤ人がいた。彼は礼拝のためエルサレムに上り、
28いま帰る途中であった。彼は馬車に乗って、預言者イザヤの書を読んでいた。
29御霊がピリポに「近寄って、あの馬車といっしょに行きなさい。」と言われた。
30そこでピリポが走って行くと、預言者イザヤの書を読んでいるのが聞こえたので、「あなたは、読んでいることが、わかりますか。」と言った。
31すると、その人は、「導く人がなければ、どうしてわかりましょう。」と言った。そして馬車に乗っていっしょにすわるように、ピリポに頼んだ。
32彼が読んでいた聖書の個所には、こう書いてあった。 「ほふり場に連れて行かれる羊のように、 また、黙々として 毛を刈る者の前に立つ小羊のように、 彼は口を開かなかった。
33彼は、卑しめられ、そのさばきも取り上げられた。 彼の時代のことを、だれが話すことができようか。 彼のいのちは地上から取り去られたのである。」
34宦官はピリポに向かって言った。「預言者はだれについて、こう言っているのですか。どうか教えてください。自分についてですか。それとも、だれかほかの人についてですか。」

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